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    留学?国际交流

    アヴィニョン大学 竹崎奈有加さん(文理学部)

    アヴィニョン大学留学报告书

    【はじめに】
    百闻は一见に如かず。私がフランスに留学を志望したのは、フランスという国が知的障害児5亿彩票注册登陆の父と呼ばれるオネジム=エドゥアール?セガン(5亿彩票注册登陆nézime-&5亿彩票注册登陆acute;douard 5亿彩票注册登陆éguin)の母国であったからだ。障害児5亿彩票注册登陆を勉强する中で、セガンという人物を知り、人権思想が生まれた国であるフランスに兴味を抱いた。私にとって留学とは、そのような国で勉强ができる大きなチャンスで、セガンの思想を辿る最大の手段であったのだ。确かに、日本に居ながらにして研究は可能かもしれない。しかし、実际に自分の目で确かめ、触れなければわからないことがきっとあるはずである。この思いは私を、异国の地への留学へと突き动かした。

    【アヴィニョン大学での学习成果】
    基础语学力の向上が、学习成果として一番にあげられるだろう。大学付属の语学学校にてフランス语を学びながら、後期は人文学部および自然科学部の讲义を履修した。
    フランス语の授业では、言语を実践的にバランスよく学べたと思う。とくに授业内でのディスカッションやプレゼンテーションは本当に大変ではあったが、自分の殻を破ることができる良い机会であったことは间违いない。なかでも毎周のレポートでは、书く力に自信がついた。フランス人教师からの丁宁なアドバイスおよび学生を褒める姿势は、纯粋に嬉しかったし、私を含め学生の自信につながったと思う。一方で最も苦手だったことは、リスニングである。とくにラジオのリスニングは早口であることに加え、発话者の顔が见えないため、最も困难であった。帰国後も継続して学习していきたい。
    大学の授业では、フランス文学及びフランスの歴史について学んだ。それらの授业では、フランス人学生やヨーロッパを中心とする他国の留学生と机を并べ、勉学に励むことができたと思う。なかでも外国文献への惯れは、今後の学习の幅を広げてくれるだろう。また、院生を対象とした授业では学部とは异なる雰囲気を感じた。学ぶことに対する意识の高さに、私も努力しようと鼓舞された。多くの教授は早口で话すため、すべてを理解したわけではないが、フランス人学生に助けをかりながらも、授业に参加することができた。

    【フランスでの留学生活を通して】
    フランス人家庭にホームステイしていたことから、フランスの文化、国民性を垣间见ることができたように思う。时には、正午から食前酒を开けたはずなのに、デザートを食べ终えたのは夕方 5 时顷、その间ずっと食べ続ける、なんてこともあった。どういう胃をもってしたらそのようなことになるのかは全くもって不明であったが、食文化の豊かさを感じ、家族で过ごす时间を心から大切にする彼らの文化が爱おしくも思えた。
    また、留学生活を通してしか触れ合うことのない世界各国からの学友と过ごした时间は、かけがえのない财産となったことも留学の成果として挙げなければならない。友人になった途端、その国が身近に感じるようになるのは、本当に不思议なものである。加えて、フランス语という共通のコミュニケーションツールをもちい、意思疎通ができたことに感动を覚え、言语の持つ力を知った。文化相违を超えて、相手のこと何らかの手段をもちいて深く知ることは可能であり、自らの考えや思いを伝えることはできるということを肌で感じた。尊敬でき、その人のためならば何でもしたいと心から思える友人が、日本以外の国でも出来た事は、忘れられない留学生活の一ページである。
    日本を离れ、异国の地で人间関系を一から构筑していく过程は、大きな経験になったと思う。まるで白纸の上に自分がたっていて、そこでどう振る舞うのか、どこまでやれるのかが试されている気がした。そういった环境に身を置くことで、再び自己を见つめ直し、人间的な成长を図るまたとない机会になったと言える。

    【おわりに】
    たった九ヶ月の留学期间で、こんなにもたくさんのことを学び経験し、そして自分に自信を持てるようになったことは大きな変化である。あのとき留学への一歩を踏み出して本当によかったと思う。
    今後は语学力を活かしながら、研究対象としている、フランス革命以降における障害児5亿彩票注册登陆の理解を深めること力を注いでいきたと考えている。フランス留学を志すきっかけとなった、オネジム=エドゥアール?セガン(5亿彩票注册登陆nézime-&5亿彩票注册登陆acute;douard 5亿彩票注册登陆éguin)についてあまり深く勉强できずに终わったことが少し残念だった。ただ、私にとって最大の収获は、何といっても外国语文献への「惯れ」を得たこと、そしてそれを読む力が飞跃的に伸びたことである。読解力が上がったことで今後の勉强の幅も大いに広がり、様々な场面でその重要性を実感できるようになると确信している。
    そして、言叶や文化の异なる、多様なバックグラウンドを持つ人々との交流は、今後さまざまな场面において、役に立つ経験であることは间违いない。たとえば、私の根底をなす「障害児5亿彩票注册登陆」という分野においてである。子どもたちの持つ障害は多种多様であり、中には言叶を持たない子どももいる。共通点を见つけコミュニケーションを図ること、相手に寄り添って関わっていくことは、留学生活を通して身に付けた顺応性、または他者を理解しようとする姿势を十分に活かせると考えている。
    将来的には、障害児5亿彩票注册登陆のプロフェッショナルとして、他の教员が体験したことのない経験をもとに、生徒たちにとって、魅力ある教师になりたいと思っている。人生においても、何事にも柔软で寛容な思考で生きていきたいと考えるようになった。本当に充実した9か月であった。
    以上、今回のフランス留学は纷れもなく自分にとって生涯の财産と言えます。そのような留学をする机会を顶けたことに感谢しています。

    2015年5月5日

    时が経つのは本当に早いもので、春の访れを告げた桜の花もいつの间にか散り、豊かな緑が青々と茂る5月を迎えました。サマータイムも始まり、どうやらここ南仏では夏を迎える准备は万端のようです。
    ところで、こちらに来てから生まれて初めて虫歯というものが出来ました。それもそのはず、食事は必ずデザートで缔めるフランス式に见事に染まってしまい、そのまま疲れて就寝、なんて日も続いてしまったのだから、当然のことでしょう。自业自得です。さっそく、歯医者の予约に挑戦しました。电话越しには、いつものごとく早口のフランス人。ええい、直接行ったほうが早いと思い、ホストマザーの绍介してくれた歯科医院まで足を运びました。ところが、なんと予约は一番早くて一か月後とのこと。どこも同じような状况らしく、その日が来るまでおとなしく待つしかなさそうです。
    続いて、日本で入った保険会社に电话し、保険适用の有无を确认しました。私の场合は入国日から90日が経过していたため、保険が适用するとのこと。电话越しの日本人职员の方の対応は、丁宁かつ正确で、すばらしいものでした。しばらくこういったサービスを受けていなかったため(フランスでは期待してはいけません。もちろん人によりますが)、本当に感动しました。

    周末にスペインのバルセロナまで行ったのは、世界遗産サグラダ?ファミリアを自分の目で见てみたかったからです。スペイン人の友人たちという最强の旅仲间と共に、车を4时间ほど走らせ、到着したのは夜11时。パスポートなしでふらっと外国へ行けるのは、ヨーロッパならではだと思います。初めて目にしたサグラダ?ファミリアは、その存在感にただただ圧倒されました。外観はかなり精巧で致密な造りになっていて、すべて人の手が造りだしたものだと思うと、畏怖の念すら感じました。
    先日、市民向けの日本语讲座、木曜日のクラスが最终授业を迎えました。なにか日本のものをお礼にと思い、桜柄の和纸で折った折り纸をそっと手渡しました(折り纸は本当に持ってきてよかったと思えるアイテムです)。「また来年」といわれても、おそらくそのころ私はもうここにはいないだろうから、少しの寂しさと切なさを感じながらも「日本语がんばってください」とエールを送りました。
    さて、今月は最终试験を控えています。前回はなかった口头试験にむけ、友人の助けを借りながら、试験に备えています。引き続き充実した留学生活を送れるよう、気を引き缔めて精进したいと思います。
    世界遗産サグラダ?ファミリア。1882年に着工がはじまりましたが、未だに完成はしていません。

    2015年4月10日

    5亿彩票注册登陆アヴィニョンから少し离れた町、サント=マリー=ドゥ=ラ=メール(5亿彩票注册登陆aintes-5亿彩票注册登陆aries-de-la-5亿彩票注册登陆er)优しい光と、気持ちの良い风、そして青い海に癒されました。

    5亿彩票注册登陆三月はたくさん悩んだ时期だったように思います。自分の言いたいことがすらすらと出てこなくて、悔しい思いをしたり、时には自分が情けなくなり、涙を流したり。毎日を振り返ってあげられることといえば反省点ばかりでした。でも、そんなとき、何も言わなくても顔を见ただけで「大丈夫か?今日何かあったのか?」と心配してくれるクラスメイトがいてくれることは、とても幸せなことだと思います。ここにいる人たちは概して温かく、なにも言わずただ话に耳を倾けてくれる人や、気にかけてくれる先生、「気分転换に海にでもいこう」と诱ってくれる友人、一度亲しくなると惜しみない爱情を注いでくれる人たちばかりです。しかし、わかったことは、たとえ壁にぶつかったとしても、最终的には自分の努力でしか突破できないということです。ある种の自信というものは、葛藤と、そして努力からしか生まれないのです。

    さて、CUEFA(大学付属语学学校)での授业も折り返し地点を迎えました。授业内容は以下の通りです。
    ?5亿彩票注册登陆onpréhension 5亿彩票注册登陆crite:さまざまなテキストを読み进め、文章理解を深めます。
    ?5亿彩票注册登陆onpréhension 5亿彩票注册登陆rale:教科书のCDやラジオをもちい、闻き取り能力を锻えます。
    ?5亿彩票注册登陆xpression 5亿彩票注册登陆crite:文章をたくさん书くことで、书く力を锻え、文章表现を锻えます。
    ?5亿彩票注册登陆xpression 5亿彩票注册登陆rale:ディスカッションやロールプレイングを通して、口头表现を学び、话す力を上げる授业です。
    ?5亿彩票注册登陆ulture et 5亿彩票注册登陆ociété:5亿彩票注册登陆?雑志?テレビなどのマスメディアをもちい、现在のフランスに対する理解を深めるとともに、フランス文化への理解も深める授业です。

    突然ですが、これから留学を予定している人に伝えたいことは、日本にいる间に、闻き取り能力を锻えておくことです。それから単语力を上げておくこと。というのも、リスニング力に関しては、アルファベット文化で育った欧米の学生と比べて、大きな差があると感じられるからです。话す机会はこちらではいくらでもあります。ただ、闻き取りは日本にいながらにしても锻えておくことは可能です。インターネットサイトやラジオでフランス语に触れておくことをおすすめします。私の场合、帰宅してまずすることは、手を洗うよりも先に、ラジオをオンにすることです。
    日顷から早口のフランス语に惯れておくと、いざ机関铳のように话すフランス人を目の前にしたとしても、「単语の一つ一つがすべて解るわけではないけれど、相手が伝えたい话の全体像は何となくだけどわかる」という现象が発生するでしょう。

    先周のエクスポゼ(プレゼンテーション)では「les différences de la vie quotidienne entre le 5亿彩票注册登陆apon et la 5亿彩票注册登陆rance 日本とフランスにおける日常生活の违い」についての発表が求められました。両国间に当然违いはたくさんありますが、中でも注目を集めたのは、労働时间と生産率の割合についてです。フランスの日刊纸フィガロによると、日本は労働时间が长いのに対し、生産率が群の抜いて低いのです。なぜでしょうか。私はまだ社会というものを経験したことがないため、大枠をつかむことはできないのが残念ですが、日本は、アメリカやフランスの三倍近い残业を行っていることがわかりました。(独立行政法人労働政策研究?研修机构データブック国际労働比较 2013 年)日本ってなんだか无理をしすぎているような気がします。日本にいたときに感じていた疲労感、たとえば満员电车に押しつぶされる朝だとか、社会に漂う不安感、そういったものを少なくともこちらで感じることはありません。外国人だから、という理由で片づけてしまえばそれまでですが、そういったものを抜きにして、市民がちゃんと「5亿彩票注册登陆on」と言えるのです。町では、社会への抗议としてのデモやストライキをしょっちゅう见かけますし、少しでも「违う」と思えば、はっきりと自分の意志を言えることのできる社会です。こちらの市民は勇敢だし、その赈やかさに诱われて、政治も社会も耳を贷さずにはいられないようです。しかし、日本は违う。なんだかわからないけれど、日本人はいつも何かに追われていて、我慢していて、疲れているような気がします。やや悲観的になってしまいましたが、それがいま私の感じることです。授业をとおして、このような比较思考が培われたように思います。

    ところで、先日日本人の友人たちとこんなことを话していました。「言语によって自分の性格が変わる」ということです。日本语を话すときと、フランス语を话すときの自分の性格が异なると感じるのです。フランス语を话している时はよりオープンに、かつ性格が积极的になるのを自分で感じますが、日本语で话している时はその反対です。それは、やはり文化的な违いが表れているのでしょう。日本では远虑や谦虚さといったことが美徳とされる文化であるため、あいまいな言叶の言い回しが多くあります。それに対し、フランス人の友人に言われた一言、「言わなくちゃわからないよ」。フランス语はこの一言に集约されていると思います。つまり、「察する」よりもはっきりという文化であるため、自然とものの言い回しも明确になるような気がします。そのようなことが、社会に反映されているのでしょうし、市民の强さにもつながるのだと思います。どうやら、「言语は文化」というのは、おおむね间违ってはいないようです。
    さて、大学のキャンパスでは、学生たちが気持ちよさそうに日向ぼっこをする季节になりました。南仏では夏が待ちきれないと言わんばかりに、今日も空の机嫌がとてもよいです。
    アヴィニョン大学のキャンパス。桜のピンクと青空のコントラストがとても绮丽です。

    2015年3月5日

    选挙ポスター。政党の全候补者の男女比を同率にすることが求められています。违反すると政党助成金が减额される仕组みのようです。

    もうすぐエクスポゼ(プレゼンテーション)を行います。発表テーマは「フランスにおける男女格差および日本との比较」。CUEFA(大学付属语学学校)では、クラスが上がり、エクスポゼの内容もぐんとレベルが高くなりました。ディスカッションの内容も社会问题?文化相违といったように、幅広く、かつ知的好奇心を刺激されるものばかりです。

    ただ、悩みと言えば、クラスメイトのフランス语、とりわけ强い癖のあるスペイン、中国といった言语话者のエクスポゼを闻き取るのに苦労していること、それから自分の语汇の少なさに落ち込むことでしょうか。
    ディスカッションでは、各国のコミュニケーションの取り方の违いがよく表れます。たとえば、欧米の学生の発言率は非常に高く、「正しいか正しくないか」「人がどう思うか」は二の次で、自分が思ったこと考えたことをすぐ口にします。(一度口にしたら、どんな状况でも话を完结させる点で、非常に勉强になります。)一方アジア系の学生は、良く考え、他人の意见をよく闻き、相手がしゃべり终えてから発言するというコミュニケーション方法をとるため、クラスで飞び交う意见に入るタイミングや话のリズム、テンポをつかむことに苦労が生じます。しかし、ディスカッションを通して、自分の意见をはっきり表明するという力はついたように思えます。

    ところで、男女格差といえば、一般に男女平等のイメージがあるフランス(少なくとも私はそうでした)でも、やはりまだまだ男性が社会的に优位にあるようで、たとえば、男女同じ役职だとしても男女に赁金格差が生じているようです。しかし、政治の世界において、男女不平等を修正するために、2000年に「候补者男女同数法」(パリテ法)という法律がもうけられました。この法律は、市长や议员の数は男女同じであるべきだとしています。
    そして、2012年に「男女同数内阁」を実现させました。今月末には地方选挙があり、男女平等の観点からも注目したいと思います。

    後期からは、CUEFAと并行して大学の授业も选択しています。大学の授业形式はCM(大讲堂で、大人数で行われる授业)とTD(20~30人ほどで行われる少人数制の授业)があります。授业内容については以下の通りです。

    ?<フランス共和国成立の歴史>
    フランス近代史を学んでいます。フランス革命に反対の立场であった、ジョセフ?ド?メーストルの「フランスについての考察」を取り上げ、共和国成立について、フランス人学生と机を并べ学んでいます。日本ではあまり研究されていない内容なので、贵重な経験になると思います。

    ?<文学「マリー?ド?フランスのレー」>
    中世の诗人マリー?ド?フランスの作品を学んでいます。レーとは、12世纪後半に初めてつくられた古フランス语による诗の形式です。この形式を使って最初に物语を书いたフランス文学史上初の女性作家と言われているのがマリー?ド?フランスです。诗の世界を通して、中世フランス语を読み解き、フランス语の奥深さを学んでいます。

    ?<比较文学>
    ジャン?バティスト?ラシーヌの「フェードル」とウィリアム?シェイクスピアの「オセロ―」を通し见える悲剧作品の世界を学んでいます。「フェードル」にはギリシャ神话への言及が多くあるため、ギリシャ神话并びにキリスト教文化への理解が必要とされます。
    そのような意味でも授业を理解するのに必死ですので、时には、友人の助けを借りながら学んでいます。外国文献への「惯れ」とその読解力の向上というものは、勉强の幅を広げてくれるだろうし、様々な场面でいきてくるだろう思います。

    ?<フランコフォンについて>
    「5亿彩票注册登陆ctivités culturelles proposées par le 5亿彩票注册登陆ervice 5亿彩票注册登陆ulture」という、主に文化的教养を学べる授业があり、20科目ほどある中から一つ选択できます。(「ワイン醸造学」や「日本文化」など兴味をそそられる授业が数多くそろっています。)现在私は「フランコフォンについて」の授业を选択しています。フランス语圏成立过程并びにその意义について、フランス语圏文学が専门の教授に习っています。クラスにはフランコフォンであるベトナムやアフリカ出身の生徒もおり、さまざまな意见を闻くことができるため大変兴味深いです。

    以上のようにフランス语の世界?フランス文化にどっぷりと浸かっています。もうすぐ试験も迫っているため、努力を惜しまず、精一杯取り组もうと思います。
    さて、この异国の地での生活も终わりを意识せざるを得ない时期になりました。マルシェのパン売りのおじさんとはもうすっかり顔なじみになって、バゲットをおまけしてくれるようになったし、最初はむすっとしていたスーパーの警备员だって、优しい笑顔の持ち主であることを知ったし、それから梦だってときどきフランス语で见るようになりました。
    こうやって、フランスという地に根付き始めたところだというのに、「帰国」の文字が头をよぎるのは非常に寂しく、少々早足でやってきたノスタルジーを感じています。残り数か月、おそらく私は、シャンプーをあと半分くらい消费するだろし、扫除をあと10回くらいして、牛乳を8リットルくらい饮み、パスタを1キロくらい食べるのでしょう。谁がなんと言おうと、そうやって时间は过ぎていくのです。自分がどこにいて何をしているのか。
    そういうなんでもないことを意识して一日一日を大切に过ごしていく次第です。
    3月になり、ゴッホの絵の题材にもなったアーモンドの花が咲き始めました。アーモンドの木(armandier)は桜によく似ていて、ピンク色の小さなその花は、私を懐かしい気持ちにしてくれます。初めて异国で迎える春の到来を纯粋に嬉しく感じています。
    ホストマザーの饲い猫ミネット。试験前はとくに、猫になりたいと心底思います。

    2015年2月5日

    ここ数日ミストラル(南仏で吹く风)の影响で冷え込む日が続き、おまけに雪ときたものですから、私は见事に风邪を引いてしまい、こちらに来て初めて高热で寝込む事态になってしまいました。自己管理の甘さを反省しております。その际ホームステイ先のマダムをはじめ、友人が心配してくれたり、动けない私のためにわざわざ食料を买ってきてくれたり、と人の优しさが身に沁みる日々でした。日大本部の皆様にもご迷惑おかけしたこととは思いますが、おかげさまで徐々に回复しております。ちなみに「沁みる」という汉字は的确に人の気持ちを表しているから、汉字ってすごいなと思います。いろいろな人に助けられて留学生活が送れているということ、それから何より健康が一番であることを実感しました。

    さて、新年を迎えてからさまざまなことが起こった一か月でした。まず、パリで起きた「シャルリー?エブド志袭撃事件」から始まり混乱の最中、ISILによる邦人拘束杀害事件は本当にショッキングな出来事でした。いま世界中を包む不安と悲しみを、ひしひしと肌で感じています。パリの事件以来、大学の正门には警备员が立つようになり、街中では、穏やかなアヴィニョンには似つかない、迷彩服を着て铳を持ったフランス兵が目に付くようになりました。「5亿彩票注册登陆e suis 5亿彩票注册登陆harlie(私はシャルリー)」「5亿彩票注册登陆ous sommes 5亿彩票注册登陆harlie(私たちはシャルリー)」を掲げたポスターが、大学、店の窓ガラス、邮便局、と至るところで见られるようになり、フランス人の友人たちのフェイスブックのプロフィール画像は、次々とその合言叶へと変わっていきました。个人主义であるフランスが「私たちは」と一致団结している様子はとても印象的でした。
    フランスの风刺画に対しては首をかしげることも多々ありますが、时の政府や教会といった権力者を皮肉ったり、からかったり、迷妄を全部笑い飞ばすという、とてもフランスらしい立派な文化だと思っています。しかし、そう思う反面、事件のきっかけになったとされる风刺画に関しては、あまり好きではなかったし、私の主観では笑えるものだとは到底思えませんでした。フランス人の友人に「もちろんテロは悪だけれど」と述べたうえで、「でもこの风刺画ちょっとやりすぎじゃない?」と问いかけたところ、彼は一言、「でも、それが自由だから」と。なるほど「自由」に対しての认识の违いがあるのかもしれません。
    たしかに、フランスの场合は、シャルリー?エブド志の方针に賛成できない人、あるいは同志を読んだことがない人でもほぼ全员が、同志への抗议の手段として杀人という最大の暴力が行使されたこと、すなわち彼ら曰く「表现の自由」が侵されたということへの怒りがとても强いのに対し、日本の场合は、「テロは良くないが」という枕词で始まり「でも表现の自由にも、他者の尊厳という制限が设けられるべきでは」との声が少なからずあったように思いました(日本の情报はたとえ日本语を避けていようともインターネットという文明の利器がある限り、どこからともなく入ってきます)。つまり、「自由」の定义も尺度も解釈も、文化によって违うということです。これだけ多くの文化が混ざり合う世の中、自分と异なる人种や文化、価値観を理解することは本当に难しいことでしょう。しかし、共感する必要こそないとは思いますが、自分と异なるものに出会ったとき「理解しようとする姿势」は必要なことだ、と今回の一连の出来事から学びました。これはフランス语でいうところの「tolérance(トレランス)」ということなのかもしれません。以下、作家、池泽夏树の言叶を引用したいと思います。
    「tolérance というのはなかなか日本语になりにくい言叶だ。寛容とか寛大とか訳されるけれども、これらの言叶にはこちらが优位に立つという思いが透けて见える。罚を与えるべき立场にある者が犹予を与えているかのように响く。トレランスはそうではない。とりあえず自分の考えをかっこに入れて、そのうえで相手の思想や信仰を理解しようと努める。理解できない部分については判断を停止し、もう一歩先の相互理解を待つ。その忍耐を求める」(一度深呼吸をするように)まずは相手を受け止めること。理解しようと努めること。グローバルと言われる时代、そういった姿势が大切であり、必要なのだと考えています。
    さまざまな事が起こり、世界が良くない方向へ向かっている空気を感じますが、武力ではなく、知性と理性と文化で平和を守ろうとする人间でありたいと私は思っているし、また、そのような日本であってほしいと愿っています。
    街の中心にあるオペラで年に一度、バレエを无料で监赏できる机会があります。とても迫力があり素晴らしいものでした。公演终了後、バレエダンサーたちが「5亿彩票注册登陆e suis 5亿彩票注册登陆harlie(私はシャルリー)」と掲げていました。
    ところで、大学が休みの期间は、少し离れた町まで足を伸ばしたり、アヴィニョン近辺に住むクラスメイトの家を访ね、自然の中を散策したり、食卓を囲んで他国の料理を楽しんだり、と勉强の気分転换になる、ゆったりとした赘沢な时间を过ごせたと思います。また、市民向けの日本语讲座では、一クラスだけ授业を担当することになり、毎周悪戦苦闘しながらも、いかに充実した授业を展开するか、と试行错误を重ねています。フランス语を使って日本语を教えるということは、とても困难でありますが、面白くもあります。长年教鞭をとっている日本人讲师の方の授业はとくに勉强になり、一语一句闻き逃すまいと、毎回必死です。

    さて、新学期も始まり、CUEFA(大学付属语学学校)を継続しつつ、大学の授业に参加しています。大学の授业については、现在选択する期间に入りましたが、ここアヴィニョン大学に哲学科は残念ながら设置されていないので、自分の兴味のある分野(とくにフランス文学?歴史)を学びたいと考えています。もちろんフランス语力向上にも努力を惜しまず力を注ぐ次第です。自分の兴味に忠実に、残りの留学生活を有意义に过ごしていこうと思います。
    クラスメイトの住むサン=レミ=ド=プロヴァンス(5亿彩票注册登陆aint-5亿彩票注册登陆émy-de-5亿彩票注册登陆rovence)を访ねました。16世纪の医师?占星术师ノストラダムスの出生地であり、画家ゴッホが、この町の精神病院で疗养していたことがあります。静かで自然が豊かで、澄んだ空気と青空が、いまなお脳里に焼き付いています。湖のほとりでしたピクニックはとても赘沢なひとときでした。

    2015年1月4日

    新たな年が始まりました。おかげさまで、こちらに来てからの四か月间、特に大きな怪我もなく健康に毎日を过ごしています。この一か月は、师走という名に相応しく、大学、図书馆、自宅间を行き来して忙しく过ごしているうちに、あっという间に过ぎていきました。とはいえ、周末には近くの町まで足を伸ばし、息抜きをするのも忘れませんでしたが。
    最终试験も无事に终え、一学期を修了しました。今学期を振り返って思うことと言えば、言语の壁は想像以上に高いということです。つまり、思い知らされるのはいかに母语が自分に染み付いているのかということで、フランス语で同じ域に少しでも达するには果てしない时间が必要だろうということです。しかし、なにも悲観的になる必要はなく、そのことを受け入れたうえで努力すればよいのだと思います。人间ですから気分が落ち込むことも多々あります。それゆえ、自らへの励ましも込めて、今こうやって记述しているわけです。ただ、フランス语の知识(とりわけ文法)は渡仏前に学んでおいて本当によかったと実感しています。フランス语を使ってフランス语を教える利点は数多くあります。けれど一度波からそれると、どこまでも取り残されてしまう危険もあるのです。取れどかすめる情报の涡。日本から持参した文法书に何度助けられたことでしょう。

    また、日々つねづね思ったことは、留学は言语を学び、その国の文化に触れるだけが醍醐味ではない、ということです。たとえば、授业中「フランスで有名な迷信を知っているか?」「フランスのノエル(クリスマスの意味)はどうやって过ごすのか?」と质问されて答えても、その先にはたいてい「日本にも同じような迷信はあるのか?」「日本にもノエルの文化はあるのか?新年はどうやって过ごすのか?」という质问が待っています。もちろん、渡仏前にフランスの文化を学んでおくことは重要です。しかし、留学生には一歩进んだ「自分の国の文化を伝える」力が求められているように思います。それは古典的?伝统的な日本の文化だけでなく、时には现代的?サブカルチャー的な日本文化の知识すら求められるのです。こういった自国を発信することも留学の大きな魅力だと感じています。
    さて、来学期は语学学习の継続、それから大学の授业への参加を予定しています。现时点では、応用言语学部の文学の授业(5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆 5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆)、人文学部の歴史学の授业(5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆 5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆 5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆 5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆, 5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆 5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆 5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆 5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆5亿彩票注册登陆)等を希望していますが、教务课の方と相谈してから决めようと考えています。また、文献等の収集については、公立の図书馆へ足を运ぶつもりです。というのも、大学の図书馆において、フランス人5亿彩票注册登陆学者オネジム=エドゥアール?セガン(5亿彩票注册登陆nézime-&5亿彩票注册登陆acute;douard 5亿彩票注册登陆éguin、1812~1880)に関する文献を现段阶で见つけられていないからです。とはいえども、大学の図书馆はとても広く、蔵书数は17万5千册を超え、雑志?5亿彩票注册登陆等1306种类以上、5800本以上のビデオ?DVDを有しています。村上春树やよしもとばなな、三岛由纪夫など日本人作家の着书も多く见受けられ、その人気を垣间见ることができます。加えて、司书の方々の対応は丁宁で、学习环境はとても良いと思います。

    ところで、先日はノエル(クリスマス)を迎えました。家族で过ごすことが习惯とされるノエルですが、フランス人家庭に呼んでもらい食卓を楽しみました。正午から食前酒を开けたはずなのに、デザートを食べ终えたのは夕方5时顷、その间ずっと食べ続けていました。フランスではこういったことが时々起こり、どういう胃をもってしたらそのようなことになるのかは全くもって不明ですが、食文化の豊かさを感じます。
    最後に、灯りについて。フランスの街灯は基本的にオレンジ色です。オレンジの方が白い光より远くまで光が届くという理由もあるようですが、その色は火を连想させます。家の中も温かみのある光ばかりです。勉强する际は白い光の方がいいかとも思いますが、部屋はchambre(寝室)、つまり落ち着くためには、なるほど无远虑な白い光でなく火のようなやわらかい色の方が良いのかもしれません。フランスにいて心が落ち着く理由の一つだと感じています。
    南仏では12月に入ると教会や家庭でツリーだけでなくクレッシュ(crèche)を饰ります。クレッシュはイエスの诞生を再现した模型のことです。各教会や家庭でその大きさや人形の形も异なり、それぞれとても味わいがあります。

    2014年12月4日

    いよいよ2015年が终わると思うと、月日の流れは本当に早いものであるなと感じると同时に、自分がフランスにいる意味をもう一度见つめ直さなければならないと考えています。
    最近は、试験が続き、慌ただしくも充実した毎日を送っています。フランス语については、よく海外経験者のいう「三か月を过ぎたあたりから闻き取れるようになる」ということを、身をもって実感としているところです。三か月目を迎える少し前顷から、フランス人教师の言っていることがすんなりと耳に入ってくるようになり、フランス语を日本语に解すことなく、そのまま意味で理解できることが増えたと感じています。これは先日映画监赏をした际にも実感したことです。剧中で交わされるフランス语のジョークに、笑っている自分がいることに気が付き、惊きました。どうやら一歩一歩、petit à petit、确実に前には进んでいるようです。ちなみに、映画に関していうと大学の図书馆内にあるオーディオスペースを频繁に利用しています。DVDを监赏することはもちろん、借りることも可能です。また、町の映画馆にもたびたび足を运びます。学割だとだいたい5€(约740円)で映画を见ることができるので、见たい映画があれば积极的に行くようにしています。
    読解力についても、少しずつ上がっていると言えます。フランス人5亿彩票注册登陆学者オネジム=エドゥアール?セガンの着着を原语で読むことは、私の目标であるため、フランス语の文章に惯れること、つまり読解力を向上させることはとりわけ重要なのです。教科书を読むこと以外に、雑志や本などの活字にも定期的に触れるようにしています。実际のところ、大枠を理解するだけならばある程度可能ですが、単语の问题に直面します。活字を追っているときわからない単语に出会うたびに辞书で调べていると、雑音になってしまうので、文脉内でよほど重要そうな単语でない限り、辞书を使わないようにしています。それでもやはり辞书は手放せませんが。
    ところで、私は自己主张というのがあまり得意ではありません。というのも、日本の5亿彩票注册登陆にどっぷりと浸かっていたため、受け身の5亿彩票注册登陆に惯れていたからです。しかし他国の学生と机を并べていると、そういった受动的な态度はよしとはされないのです。最近思うことは、他者の目を気にして意见を言わないとか议论をしないというのは、学ぶものとしての责任放弃であるということです。なぜなら、黙っていても语学力の向上は望めないばかりか、そこからは何も生まれないからです。たしかに、外国语で话すとなると、おそらく日本人にとってはとくに、ハードルが高くなるでしょう。しかし、「间违いを恐れない」というのは、使い古された言叶ではありますが、正しいと思います。「会话であるのなら间违ったってなんだっていいじゃないか。间违えたって、话し続けてればなんとでもなる。话さなきゃ何も始まらないよ。」という姿势は、文法が间违っていようが途中で诘まろうが、フランス人相手にさえ话す隙を与えない、スペイン人から学びました。
    学外での活动はといえば、市民向けの日本语讲座において、日本人讲师の方のアシスタントをしています。これが毎回、日本语についての新たな発见がありとても面白いのです。
    たとえば、あげる?もらう?くれる(授受动词)の使い分けなどは、日本语话者には意识されませんが、外国人からしたら、もう本当にややこしいものだと思います。私が外国人であったらこの言语を学ぶことは御免だ、と思うでしょう。とはいえども、日本语を第一言语として持っていることは、幸运なことなのだろうと感じています。
    こう毎日言叶に向き合っていると、その面白さや、むずかしさ、危うさを感じます。そして改めて言叶の大切さに気付くのです。人间は言叶と共に生きてきました。远い昔から、何もないところに言叶を生み、その言叶をもって神を描き、物语を造り、あらゆるものに意味を与え、名付け、结びつけてきました。形あるものはすべていずれ消えていくなかでもなお、その営みを続けてきたのです。そういう歴史の上に私たちは立っているのではないでしょうか。现在世界にあるたくさんの语汇は、先人たちからの赠りものです。どうやら私は、フランス语を始めてから言叶に対して敏感になったようです。
    さて、今後の课题は、引き続きフランス语力の向上と専门分野に向けて理解を深めること、それから思考の整理をすることです。今までの学习の成果をかたちにできるよう鋭意取り组んでいくつもりです。
    ここ最近雨が続きましたが、ときどき访れる雨上りの时间は美しくて、こんな日もいいなあと思いました。

    2014年11月3日

    アヴィニョンに来てから二ヶ月が过ぎました。11月に入ってから一段と寒くなり、朝に饮む热すぎるコーヒーが、もっとも美味しい季节になりました。こちらの生活には、もう本当に惯れてきて、住む(habiter)という动词が、惯れる(s’habituder)という动词に似ているように、非日常だったものが、日常になっていることを感じます。
    CUEFA(大学付属の语学学校)での授业は、エクスポゼ(プレゼンテーション)をする机会があります。もちろんフランス语で。今回のテーマは「母国について」でした。
    フランス语を使って人前で话すという机会はそうないのでとてもいい経験になります。日本を绍介する上で最も困难だったことは、言语についてです。自分の言语について疎くなるといった灯台下暗しはどの言语だってあるでしょうが、そういう问题を越えて、日本语は説明が难しいと感じます。汉字?ひらがな?カタカタといった、一つの言语において复数の文字を持つ言语というのはとても珍しいのです。结局言语については、クラスメイトに理解してもらえたのか、もらえてないのかは不明ですが、プレゼン中もっとも盛り上がったのは日本のアニメ文化を绍介しているときでした。日本のマンガやアニメーションの影响力の大きさは、こちらに来て本当に目の当たりにしています。时には言语を超える最强のコミュニケーションツールになっていて、友人を作るきっかけとして、その恩恵を大いに受けています。クラスメイトの発表も大変兴味深いものでした。エストニア出身のリーは英语を流畅に话す、笑顔のかわいらしい女性です。失礼ながらも、彼女の母国エストニアについては、「寒そう」くらいしか印象にありませんでしたが、彼女のエクスポゼのおかげで、エストニアについて知ることができました。语学学校の醍醐味はこういうところにあると思います。他の国のことが知れるということ。こうやって书くと月并みの言叶になってしまいますが、他国の人と出会い、彼らと时间を共有していくと、その人が生まれ育った国、その人の家族がいる国、たったそれだけで、その国のことが好きになってしまうのです。
    授业で苦労することと言えば、「文法はある程度できるが、闻き取りと会话が苦手」という、日本人の陥りやすい问题に今まさに直面しているところです。フランス语から言语的距离が远い日本人は、やはり愚直に文法を覚え、単语を覚え、一歩一歩习得していくしかないのでしょう。これに対して、言语的距离が近い欧米人は、隙だらけの文法でもスムーズに会话が出来てしまいます。よく闻いてみると、案外めちゃくちゃなことを言っていたりしますが、それでも通じてしまうから不思议です。アルファベット文化で育った彼らには、私には闻こえない音が闻こえるのだろうし、私には出来ない方法で文章を构筑し、発しているのだろうと思います。けれど、私たち日本人にとって决して不幸なことばかりではありません。癖の强い母语をもつ人々のフランス语はたいてい各国の讹りが现れますが、その点で日本人は有利です。なぜなら日本语もフランス语と同様に平坦な言语のため、フランス语の流れるようなリズムをそのまま受け入れることが出来るからです。そうは言ってもやはり、日本语に比べてフランス语の音の数ははるかに多いので、発音に関しては苦労が多いのは事実ですが。

    先周はバカンス期间を利用して、マルセイユに行ってきました。今回私は、とても面白い体験をしました。この旅行自体がどうこうということではなく、旅行を终えてアヴィニョンに到着したとき、自分の部屋に戻ってきたとき、あるいはホストマザーの顔を见たとき、「ああ、帰ってきたのだ」という安堵感を覚えたのです。これは大変兴味深いことだと思います。というのも、わずか数か月前まで知らない场所だったのに、今や自分の一部のようになっていて、いつの间にか「自分の帰るべき场所」になっているのです。人间の适応能力というのは良くできたものだと感心します。と同时に、物理的に移动し、日常から离れることで、新たに见えてくるものがあることを実感しました。
    マルセイユの港から船で20分のイフ岛に行きました。イフ岛にあるイフ城は、かつて牢狱でした。アレクサンドル?デュマ?ペールの「モンテ?クリスト伯」の舞台として有名です。空高く自由に飞び回るカモメが、牢狱とは対照的でとても印象的でした。

    2014年10月5日

    フランスで生活を初めてから1ヶ月が过ぎました。到着した顷よりも肌寒さを感じることが多くなり、相変わらず日差しの强さは変わりませんが、季节の変化を感じます。
    大学付属の语学学校での授业では、初中级のクラスで勉强をしています。クラスメイトは私を含め7名で、国籍は皆バラバラです。それぞれ様々な目的を持ってここアヴィニョン大学に集まりましたが、「フランス语を学ぶ」という点では同じです。むしろそれだけが共通点ではないでしょうか。フランス人と结婚し、フランスに住むために语学力が必要になったロシア人、キューバに住んでいたが、大学に入るためにフランス人の叔母さんのところにきたスペイン人、ワインの勉强をしにアヴィニョンにきた中国人。
    日々ビザの関系で人数が増えていき、とても赈やかなクラスです。来周は、毎月行われる试験がある周なので、ややピリピリしているかな、という感じですが。
    朝、大学に到着すると「5亿彩票注册登陆onjour!(おはよう、こんにちは)」「5亿彩票注册登陆alut!(亲しい友人に対してこんにちは、またはさようなら)」から始まり、そして次に「&5亿彩票注册登陆cedil;a va?(元気?)」と毎回决まり文句のように相手と言叶を交わします。フランス语というのは、挨拶に优れた言语のように思えます。例えば、フランス语で感谢の言叶は「5亿彩票注册登陆erci」ですが、これは短くて言いやすいため、もう口癖のようになっています。それから、别れの际「5亿彩票注册登陆u revoir (さようなら)」 の代わりに「5亿彩票注册登陆onne journée!(よい一日を)」や「5亿彩票注册登陆onne soirée!(よい夜を)」とよく言いますが、これもやはり言いやすく、お互いが気持ちの良くなる明るい言叶です。ご饭を食べる时には决まって「5亿彩票注册登陆on appétit(ボナペティ)」と言いますが、これは「いただきます」にも「召し上がれ」にもなり、食卓を明るくしてくれる魔法の言叶です。なにより响きがとてもかわいらしい。ただ、日本语では当たり前の挨拶、「お疲れ様」とか「よろしく」になかなかフランス语にしづらいのもまた事実ですが。それから、フランスの习惯で「ビズ」というものがあります。友人に会ったとき、お互いの頬を軽く合わせ、口先で「チュッ」と音を発したりするもので、男女でも同性同士でも行います。私は最初こそ戸惑いましたが、今ではとても大好きな挨拶の行为です。なぜならビズは、友人同士の距离をより一层缩めてくれるからです。
    さて、フランス语コースの授业以外では、部活动に参加したり、様々な文化讲座に出席したりしています。先日からは「日本文化」の授业に出席しています。というのも、フランス人からみた日本文化について兴味を持ったからです。事前登録では満席で登録できませんでしたが(日本文化へ强い関心を感じます)、当日教授と交渉し参加できることになりました。授业内では「根付(ねつけ)」について取り上げられていました。
    「根付」とは江戸时代に、烟草入れ、印笼などをひもで着物の帯から吊るし持ち歩く际に用いた留め具のことです。私自身「根付」という言叶自体知らなかったため、日本文化の新たな一面に出会いました。さらに、コーラスの授业では、日本の童謡「さくら」を合唱しました。日本人は私一人だったため、歌词の情景を浮かべながら歌ったのはおそらく私だけだったでしょう。このようにフランスにいながらにして、日本を感じることができるのは、大変嬉しいことだと思います。

    先周末は、「ファーブル昆虫记」の着者であるファーブルの家を访れました。ファーブルはアヴィニョンからそう远くない、セリニャンという小さな村で晩年を过ごし、昆虫研究に没头しました。日本ではファーブルと言うと有名すぎるほど有名な人物ですが、フランスでは日本ほど広く知られてはいないようです。幼い顷に読んだ本の着者の家に访れるチャンスが巡ってくるなんて、まさか思ってもいませんでした。ファーブルは真実に対して真挚な人物だったと思います。ファーブルは先行研究に対して疑问を抱きます。そこに描かれている洞察や推理が、闻き伝えられたものかもしれないと疑い、またそれは事実そのものを冷静に分析して得た结论ではなく、忆测であるかもしれないと疑い、ファーブルは、ちょっと待てよ、と踏みとどまります。即断や、安易な决め付けなどはせずに、きっちりと事実を丹念にひろいながら、その事実から导き出される确かなものこそを、ファーブルは知ろうとするのです。「见ることは知ること」と彼が言ったように、自分の目で见たことだけを信じる、それ以上のことは确认できていないというのがファーブルの姿势です。私は、ファーブルのこの姿势こそ现代人が持つべき视点かもしれない、と思うのです。というのも、何もかも出来上がっている(ようにみえる)现代社会では、「疑う」という思考はおそらく持ちにくいでしょう。インターネットが発达し、现代人は自らの身体で见闻きしなくとも、何もかも知った気になっているように思います。しかし、本当にそれでいいのでしょうか。深く考えることはなくなり、本能が、感覚が钝っていっているいのではないか、と感じることがあります。何も考えなくても生きていける社会になっているから、本当は何も考えずに生活するのが正解かもしれません。けれども、私はそうでありたくはない。自分の目で确かめに行きたいし、目の前にある现実の世界を见て生きていきたい、と思うのです。ファーブルという人物に再び出会い、そんなことを考えた周末でした。ひとつ心残りなのは、职员の方が解説をしてくれたのに、私の闻き取り能力のせいで100パーセント理解できなかったことです。しかしながら、ファーブルの部屋は昆虫への情热で溢れているのを感じました。
    その情热は大切に确実にフランスの小さな村で引き継がれています。
    ファーブルの家。家の周りは林のような大きな庭があり、静かで、たくさんの自然で溢れていました。温かい日差しが降りそそぎ、家のオレンジ色がとても映えます。

    2014年9月4日

    アヴィニョンに到着してから、一周间が経ちました。ホームステイ先のマダムの运転でアヴィニョンの中心街を初めて见て回ったときは、美しい街并みに思わずうっとりとしてしまいました。
    14世纪に建てられた法王庁宫殿、それを囲うように建てられた城壁、かの有名なアヴィニョンの桥、数々の歴史的建造物がこの町を彩っています。のんびりとしたアヴィニョンの雰囲気は到着したその日から好きになりました。
    住居は、幸运なことに前年度交换留学生の方のあとを引き継ぐような形で、ホームステイ先を见つけました。70歳近いマダムと、大人しくて気まぐれな黒猫と暮らし始めたところです。マダムはとてもその年齢とは思えないくらいエネルギッシュな方で、「5亿彩票注册登陆 bientôt !(またね!)」と言って今周から旅行にいってしまいました。周末には帰ってくるそうですが、出会って一周间も経たない、见ず知らずのアジア人に家を任せるなんて、おいおい大丈夫なのか、とツッコミを入れそうになりました。人への信頼度が高いのか、ラテン気质の楽天的思考なのか、マダムの大らかさゆえのものなのかはわかりませんが、いずれにせよこちらの方は自由に生きているという印象を受けます。
    大学では、先日留学生の交流会があったので参加してきました。20名ほどの学生が集まりましたが、欧米の学生が大多数でアジア系は私と台湾の学生の二名でした。皆、たどたどしいフランス语で交流し、情报を交换したり、お互いのことを话したりしました。欧米の学生のフランス语能力は格段に高く、刺激をうけたと同时に、闘争心のようなものも込み上げてきたので、他国の学生と切磋琢磨しながらこれから顽张っていこうと思っています。
    気候は、太阳の日差しがとても强いのですが、凉しい风がよく吹くので、気持ち良く过ごせます。ミストラルと呼ばれるその风は、ときにかなりの强风になり、羽织りものなしでは震えてしまうくらい気温が下がります。一昨日は一日中その强风が吹き、夜中家を叩きつける音に恐怖を感じずにはいられませんでした。不运にもマダムは不在だったため、精神的に厳しい夜となりました。

    昨日は、アヴィニョン大学から日本大学へ前年度交换留学生として来ていた友人の家にホームステイしました。家族内で交わされる会话はとても速いうえに、复数人のやりとりなので、闻き取るのに精一杯でしたが、自分の発するフランス语が复数人に伝わるという喜びを感じ、とてもいい経験でした。しかしそれ以上に、伝えたいことをどのように伝えたらいいか、伝达手段を知らない、つまり言语を知らない、という困难が生じたことの方がはるかに多くありました。とはいえども、その経験ができたことは大きな収获だと思います。なぜなら、人が言语を生み出したまさに出発点に立ったと思うからです。人间が社会生活を営む上で、他者との共有化、伝达は必须なものです。伝えたいことを伝える、そのために生まれた手段が言语です。ところが私はこの土地におけるその手段を知らない。幸い、现代には言语という道具はすでにあるので、あとは习得をすればよいのです。伝达したいという欲求はあるがその手段を知らない、というジレンマを感じ、更に努力しようと决心した夜でした。
    学习状况については、単语帐を用い、毎日规则的に暗记してはいますが、実际の会话の中で出てきた単语をメモし、そのあと辞书で调べ覚える、というスタイルの方が记忆に定着されやすいということが分かります。やはり実体験を通した学びの方が成果は得られるのでしょう。今後も様々な人と関わり、学びを深めていこうと思います。
    「アヴィニョンの桥で~」という歌で有名なサン?ベネゼ桥です。毎日観光客が途絶えることなく、世界中から爱されている桥です。歩行者と骑马通行者のために作られた桥だそう。そのため桥の幅は狭く、歌にあるように、桥の上で轮になって踊るのは不可能です。
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